2013/05/04

二宮先生語録 105 現代語訳 奪わずに作る


大昔は、人道がまだたっておらず、人間は鳥や獣と一緒に住んで、昼も夜も食物をあさり、奪い合いをしていたから、一日も安心な生活ができなかった。昔の聖人はこれを哀れに思い、推譲の道を立て、農業を教えた。
それで五穀が実って衣食が豊かになり、人道が定まって、全ての部族が治まった。
しかし今の世は、民衆の心が大昔のようで、秋に他人の田に米が出来るのを見るとむやみにほしくなる。
夏に初めに他人の畑で、麦が出来るのを見るとまたとりたくなる。
自分で作らない者が、どうして刈り取れるものだろうか。もし刈り取ってしまったら、鳥や獣と変わらない争い奪い合いの道になる。
だから秋に稲を刈ることができなかったら自分で作らなかったのが間違いだと悟って麦をまくのがよいし、初夏になって麦を刈り取ることができなかったら、米を植えるのがよい。そうすれば稲や麦を収穫することが出来る。
自分で種を植えてから収穫するのは、人間の譲りの道である。
衰えた国の君主も民衆もよくよくこの道理をよく考えたほうが良い。

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