57.人の子が、親の職業を嫌がって、職業を変えるのは家を滅ぼす兆しである。
太陽は朝は東から、夕方は西から家を照らす。
祖先が勤労と倹約で苦労しながら家を豊かにしたことを東の朝日に例えれば、息子が遊び・贅沢で家を滅ぼすのは夕日に似ている。息子は「太陽は西から照らしているのに、どうして東から照らすといったのだ」という。それは身の置き場所の違いを知らないからである。
家業に窮屈を感じ、その道具を卑しいとして、家業を勝手に変え、贅沢をして過ごしているうちに、借金は日毎に増え、ついには貧困に陥る。
孔子は「愚にして自用を好み、賤にして自専を好み、わざわいその身に及ぶ。」といっているが、戒めなければならない。
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