2012/10/26

二宮先生語録55 現代語訳


55.貧乏な家を立て直そうとする者は、家具や道具を買わない方がよい。必要なときだけ隣人に借りるのがよい。もし田畑を耕したい時に鍬がないときは借りればよい。隣人も耕すと言えば、一生懸命その手伝いをし、その後に鍬を借りて、自分の田畑を耕すのがよい。夜になっても構うことはない。これが家を立て直す方法である。
しかしいつも借りれば良いというのも、また貧乏から抜け出せない理由で、借りるよりも、日雇い仕事にでて、お金を稼いで、鍬を買うほうがよい。一日雇いしごとに出れば、鍬が自分のものになる。貧乏をぬけて富裕になる方法はこの道理を広げていくことである。

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