二宮先生語録77
書を読む者は人を救う心を持たなければならない。
それは書には人を救うための方法が書かれているからである。だから書を読んで人を救う心がなければ何の役にも立たない。
広く施して民衆を救うのが聖人の仕事である。今の学者は昔の立派な人を見て、高い山のように、とてもそこまではいけないとあきらめている。しかし一生懸命に努力して怠らなければ立派な人の行いまで達することができることもある。
その山頂に達したならば、まわりを見渡した後、下山するのがよい。
このように書を読んで道を知った者が、昔の立派な人の域まで達したならば、民衆とともに生活をして、教え導き、自ら倹約して余財を譲り、施し助ける道を行うのがよい。
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