2010/10/20

二宮先生語録18 現代語訳

18.農民が雑草を刈るには、まず鎌を研ぐ。
鎌を研がなければ、雑草は刈ることができない。
砥石は鎌に対して、自ら譲ってその身を削っている。
だから鎌の刃はよく切れるようになり、刈れない草はないのである。
その刈った雑草を米の肥料とするので、秋の収穫は増え、その家は必ず富む。
私の仕法で国を富まし民を安定させるには、必ずまず分度を立てる。
分度が立たなければ、民は安定させることはできない。
国の君主が分度を守るには自ら倹約してその身を節約する。
そこから余財が生まれ、仁がいきわたり、民が安定する。そして荒地が開け田畑が整う。
だから税収は年々増えて、その国が富むのである。

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