二宮先生語録74
人の道を書いた書物は、水が凍ったもののようである。
朱子が注釈を入れて解説しているが、これは氷がつららになったようなものでますます固く凍ってしまっている。
ましてやその注釈を他の人が解説したものは、立派な人の考えを、吐いて汚しているようなものだ。
生きた血の通わない心で書を読んで、氷を解かそうとしても難しい。
しかし、日常から得た、生きた温かい心で書を読めば、氷は解けて理解することは簡単になる。
注釈などは必要なくなる。人の道を書いた書物というのは、人間が日常生活で行うべきことばかりだからだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿