2011/01/14

二宮先生語録20 現代語訳

20.貧富は分度を守るか、分度を忘れるかにかかっている。
分度を守ってみだりに分内の財を使わなければ、富み栄える。
分度を忘れて他から借りた財を分内に入れれば、貧困に陥る。
負債で自らの分内を補うのは、たとえば石をタライの水に入れるようなものである。
一つ石を入れればその分水が減り、十の石を入れればその石の分の水が減る。百個の石や千個の石を入れればタライの中の水はすべて溢れ、なくなってしまう。
負債が家の財産を減少させるのはこのようである。
貧困に至るだけではなく、ついに家を滅ぼし、身を滅ぼすことになる。用心すべきである。

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