2010/09/08

二宮先生語録14 現代語訳

14.米を茶碗に盛って、棚の隅に置けば立夏になると自然にあふれる。
これは天地の発生の気を感じ、一粒一粒が生きようとする生気が充満するからである。
しかし立秋になれば自然と生気が減少する。
これは天地の粛殺の気を感じ、一粒一粒が生きようとする生気が消えるからである。
わが安民法と税額が増減する事との関係も同じである。
私の仕法を開始して一村に施したら税額は必ず増える。
これは民が感動して農業を勤めるからである。
この時に、国家の分度が立っていなければ私の仕法は役に立たない。
もし私の仕法を廃止すれば税額が必ず減少する。
これは感動が消え、農業を怠るようになるからである。
私の仕法が、分度を立てることを根本とするのはこの理由からである。

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